つい先日、WordPressやMovableTypeなど、CMSを利用したサイト運営でのタグとカテゴリの使いわけについて質問されたことがあったのでまとめてみました。
そもそも何のためにタグやカテゴリを用いるのかといえば、情報を分類するため、というのは周知のことかと思います。しかしながらこのふたつの違いについてなかなか理解できない、というのがよくある悩みではないでしょうか。
突然ですが、この図のようにウェブサイトの情報構造を考えてみてください。
矢印の方向は逆に考えてみてもいいでしょう。
ウェブサイトやブログを運用するにあたって、大抵はひとつの河のように大きな情報の流れ(=ストリーム)があるはずです。執筆していく上で共通する全体のテーマや構想、目的などですね。
これらのストリームは分類軸であり、場合によっては時間軸でもあります。
様々なストリームが束になることによって、太くて丈夫な情報のストリームとなり、やがて湖に蓄積されていくでしょう。この湖はある意味データベースです。こうしてストリームによって情報の構造体が生成され、ひとつのサイトが形成されるのです。
またほとんどの場合においてストリームには支流、つまりは分類の階層が生まれているはずです。
例えばイタリア旅行について書いた記事を訪問先で分けてみるとしたら、こんな感じです。
- イタリア旅行
- ロンバルディア州
- コモ
- ミラノ
- パヴィア
- ベルガモ
- トスカーナ州
- ピサ
- シエナ
- フィレンツェ
- ラツィオ州
- リエーティ
- チヴィタベッキア
- ローマ
- カンパーニア州
- ナポリ
- アマルフィ
- プーリア州
- アルベロベッロ
- レッチェ
- ロンバルディア州
これらのイタリア旅行に関する様々な記事中には、間違いなく共通する話題が存在するはずです。
たとえば、訪れた先々で口にした伝統的な料理やワイン、チーズの話があるかもしれません。
あるいは 各地の教会や、お城、世界遺産に登録されたモノ・コトかもしれません。
それらの共通する話題は「イタリア旅行」という全体のストリームにおいて、度々横断的に出現することになるかと思います。これらをタグとして紐付けていきます。
タグについては1つの記事内に複数出現する可能性がありますが、カテゴリ = ストリーム についてはひとつに限定することがより良いと言えるでしょう。そうすることで読み手にとって、記事の分類・所属がわかりやすくなるからです。
例えばイタリア旅行に関するサイトの共通するタグでサイト内を検索する場合、違う地方のワインやチーズがどうであったか、ということを比較できるようになるでしょう。こうしてサイト全体を網の目のようにつなげていくことは、サイト記事の回遊性に繋がると考えることができます。
ある大きなテーマ = 情報の構造体 の中でできるだけ多く留まっていただけることは サイトパワー にとってもプラスの要素となります。もちろん、独自性ある良記事をできるだけ多く保有していることが大前提ではありますが。
ウェブサイトやブログの運営は読み手のための情報をデザインすること。
そしてそれはタグとカテゴリの使い分けて「面」を作ること、と意識していただければと思います。